やんわりとぬーりーや

やんわりとなにをかこうかしら。放置気味になりそうですが、毎日頑張ります!

国家公務員総合職受験記官庁訪問編3 第2週:第二・三クール

前回のあらすじ

 第一クールは、A省通過、B省は時間の都合で呼ばれ、C省は切られました。A省からスタートです。因みに週末は家で休みつつ、第一クールの反省をしていました。

第二クール一日目(30月):A省2回目

 9時集合とのことで、すでに早めの受付番号をゲットしていたので朝は普通の時間に行きました。第二クールから訪問を開始したという数名が控え室に増えていました。

一人目(人事ブース)
 この日も、9時過ぎ頃から順次面接が始まりました。実は、第二クールではグループディスカッションをやるらしいという噂が流れていたので、普通に面接が始まり頭が働いておらず、自己PRを聞かれたのに志望理由を答えてしまうというミスをしました。これで第一印象は悪くなったかと思います。その後、行政官として、A省行政とは関係なく、日本についてどんな問題があると思うかと聞かれたのでC省で述べた政策課題に関して答えましたが、私の話した内容が面接官の方の常識と合わず、議論が噛み合わず、理解してもらえず、複数の話題についてどんどん攻められてしまいました。そのうちひとつに関しては、頑張ってビシッと反論しましたが、他は最早、完全にお手上げ状態でしたので、素直に負けを認めて相手の教えを請うことにしました。すると、私の持っていなかった視点をいくつか(具体的な課題は何で、その主体は何で、それを行政官の立場からはどう解決できるのかということに注意して物事を考えること)お教え下さり、そのことに関しては素直に嬉しかったのでお礼を言って面接を終えました。「何か質問はありますか」と聞かれたので、これに関して追加で質問しました。

 控え室に帰ると、相変わらず議論が起こっていました。昼休みも終わり、控え室でウトウトしていると、次の面接に呼ばれました。

二人目(原課)
 15時頃面接が始まりました。またc局のようです。c局についての業務説明や、予算について説明を受け、その後は志望度の真偽の程と、激務に体力的・精神的に耐えられるかという質問をされました。激務に関してはなかなか信じてもらえず(それは誰だって「大丈夫です」と答えますからね)、学生時代に辛かったけれど乗り切ったエピソードを話して納得してもらいました。またA省の業務に対する認識についていくつか聞かれましたが、いままでの面接の内容を踏まえて上手く答えられたと思いますし、初任時の業務内容のイメージについては霞ヶ関OPENゼミで超若手職員さんにお聞きしていた内容が役に立ちました。面接は大変うまくいったように思われ、本日一人目での失敗を払拭できたのではないかと思い直しました。

 控え室に帰ると、他のテーブルの訪問者の方とも仲良くなりながら、何人かで雑談したり、お互いの面接カードを見せっこしたりしていました。周囲では偉い方の名刺を貰っている訪問者が増え始めており、焦りが募りました。待つこと3時間強、次の面接に呼ばれました。

三人目(原課)
 19時前、今度はb局で面接です。私の研究テーマがA省行政にどう役に立つのかという視点で、口頭試問のように政策課題が3つほど与えられ、その場で考えを問われました。各々、5から10秒程度ずつ考えてから答えると、「だいたいいいと思いますよ」とのことなので、妥当な答えだったのでしょう。その後、「なにか質問はありますか」と聞かれたので、定番となったキャリアパスを問う質問と、その答えに関してさらに掘り下げる質問をして対応しました。多くの人のキャリアパスを質問していくと自分自身の今後の展望も見えてくるし、キャリアパスが他と違う方に会うと、それをネタに質問できたりしますよね。

 控え室に戻ると、夕飯タイムとなっていて、急いで食堂に行きました。あまり美味しいものが残っていませんでした。その後2時間弱待たされたのでもう少しゆっくり食べさせてくれても良かったのにとちょっと思いました。
 すると、ボツボツと何人も呼ばれ始めましたので恐らく彼らは帰されたのでしょう。エレオク的な意味で。私は9時半頃出口面接となりました。「評価しているので第三クールも来てください」とのことでしたが、指定されたのは少し早めの時刻でした。

第二クール二日目(1火):B省2回目

 集合は午後でした。午前中は息抜きに大学に行き、午後から訪問を開始しました。B省に着くとすぐに面接が始まりました。

系統2;一人目(原課)
 大体20年目くらいで私の大学の先輩という方と面接でした。優しそうな男性でした。第一クールから時間があったので、系統2についての業務説明資料を予めもらっていたので、それについて感じた疑問をひたすら聞きまくる1時間で、面接官からは特段なにか聞かれることのない面接とは言い難い面接でした。

 受付に戻ってくると、第一クールの女性面接官が「今日は終わりです。お疲れ様でした。何かあれば連絡します」というので、これは最初から入省させるつもりのないパターンだと思いました。迷っていれば必ずもっと沢山の人数と面接させるはずだからです。セリフも有名なお祈り文句ですしね。B省、全滅です。

第二クール三日目(2水):休息日

 新たなX省など回らずに、英気を養っていました。A省から第三クールにはちゃんと来て欲しいという念押しの電話をいただきました。

第三クール一日目(3木):A省3回目

 午前中に集合。少し早い時間です。早速、原課面接です。

一人目(原課)
 普通に志望理由などを聞かれましたが、私が述べたC省の志望理由などを踏まえ、私のやりたいことはA省の方が思う存分できる、という数多くのアピールとA省の業務の魅力などを沢山お教えいただき、これ以上上がらないと考えていたA省の志望度がグーンと上がりました。キャリアパスや海外経験についても教えてくださいました。ありがとうございました。

 控え室に戻ると、お昼の時間になりました。第二クールまでとメンバーが違ったので私は少しぎこちない感じでした。昼が終わると、なんと、14時頃からグループディスカッションです!噂はありましたが、私にとっては少し不意打ちでした。やはり私は情弱なのでしょうか。

グループディスカッション
 A省行政に関しての政策討論でした。内容が具体的になって、多少形式が異なるだけで、大枠は第二次試験の政策討論と変わりは有りませんでした。ただ、今回はA省を志望するその方面で知識を持っている人たちの集団だったということ、大卒程度試験の合格者も混ざっており政策討論未経験者もいた事が私にとっての懸念材料でした。第二次試験の時よりも、明らかに共闘関係を意識した政策討議となり、懸念は杞憂に終わりました。多少切り込んで、納得のいくあたりで譲歩して案をひとつにまとめていくプロセスを辿り、一応政策提案に至りました。個人的には第二次試験の時の方が案の完成度が高かったと思いますが、評価されているのは主にディスカッション中の立ち回りや議論への姿勢でしょうからいいことにしました。

 初めてあった人達ともだんだんと仲良くなりつつ、何時間か待機しました。夜20時前頃になると、段々と控え室の人数が減っていきました。そして、私を含めた5人が残され、1時間以上放置されました。
 そして、10時前に、出口面接で、「大変優秀な成績でいままできています。第四クールにもぜひ来てください。少し遅い時間で◎時に来てください。これは特別な時刻です」と言われました。どうも、いままで二軍にいたらしいこと、二軍が第三クールで早い時間に呼ばれたのはいろいろ吟味する必要があったからだということを他の訪問者との会話の情報も併せて推測しました。ともあれ、これで一軍に昇格したようです。因みに、一軍・二軍という単語を聞いたのがこの日に一軍フラグが立った時が最初でした。情弱ですね。でもそのおかげで緊張せずに済みました。自分が二軍にいると分かると希望を捨ててしまう人がいるそうですので。皆さんは二軍疑惑が発覚しても慌てず騒がず対応してくださいね。二軍でも、一次試験を受けていた頃と比べると相当高確率で採用されますよ。ここで諦めたらもったいないです。マッチングの成すままに採用されますよ。
 週末は油断せず、A省行政に関するポイントをまとめたりしていました。

ここまでのポイント

★重ねて申し上げますが、面接でどんなにうまくいかなかろうが、素直に面接官から吸収して感謝する姿勢が大事です
★「何か質問はありますか」というのに対する有効な返答のひとつに「キャリアパスをお伺いしてもいいですか」というのがあります。様々なネタが含まれますので、「他に質問はありますか」と聞かれても、キャリアパス中の業務について掘り下げて質問することができ、とても便利です

次回

 ついに第四クール・第五クールからの内々定です。
※全体のポイントは次回に書きたいと思います。