やんわりとぬーりーや

やんわりとなにをかこうかしら。放置気味になりそうですが、毎日頑張ります!

中国留学に必要のない日本製品トップ10@北京

北京留学!

二年ほど前、中国の北京市に留学していたことがあります。

私は元来面倒くさがりで部屋も汚くしてしまう方なのですが、大学の寮を引き払う時は荷物の整理に苦労しました。
その後の旅行でお土産をふっかけられそうになった時に、見た瞬間ゴミになりそうだと感じ「そんなもん無料でも要らんわ!」と言って売り子にビックリされたほどあの片付けは最悪でした。

そこで、中国留学に持っていきがちor実家から空輸してもらいがちでそんなに必要のないものトップ10を、とりあえず、私の経験から、独断で順位付けさせてもらいました。

要らないものトップ10

1位:インスタント日本食!!

  お茶漬けの素や味噌汁に代表されるインスタントの日本食。
  こちらの状況がよく分からずとりあえず日本食をという配慮から友達や家族が送ってきたりします。
  日本料理なんて、出前もあるし、日本人が経営するようなちゃんとした店が普通に存在するので、
  ちょっとお金払えば、「日本食が味わえずホームシック!」などということにはなりません。
  送るにしても少しで大丈夫です。とにかく邪魔です。
  さらにこれが、帰国時にまだ中国に残る友達にあげるものですから、
  ある友達なんてお茶漬けと味噌汁が100食ずつ部屋にあって困っているそうです。

  ※持ってくるなら缶詰系は良いみたいです。みんなよく消費してました。
   切り餅とかもいいかもしれません。まあどんな品目も多過ぎはダメです。
   常食用ではなく、たまーに食べるためのものと心得ましょう。


2位:防塵PM2.5マスク!!

  一時期、北京のPM2.5が何百μg/m³だとかなんだとか言って、
  家族などがたくさん高級な防塵マスクの類を送ってきてくれたのですが、
  例えばその高級マスクをある日研究室に行くために行き15分、帰り15分の計30分使って
  それで捨ててしまうのはもったいないとなって、
  ちょっと汚れるまで数日使ったりもして、
  それから寮に篭ったりとか、いろいろして
  結局、そんなに大量に送ってもらわなくても大丈夫なわけです。
  友達の間でも余りまくって、帰国当時、中国に残る組の人たちの部屋にたくさん集積していました。いまはどうなったんでしょうね。使い切ったのでしょうか。それとも増えているでしょうか。


3位:胃腸薬

  胃腸が丈夫な方ではなかったし、以前の中国旅行の際、毎日お腹を壊していたので、
  正露丸ビオフェルミンは欠かせないとそう思っていました。
  ビオフェルミンなどは一食で三錠、一日に九錠くらい飲んだりするじゃないですか。
  そうすると、大きい瓶で買っても結構すぐなくなる計算になるので、
  とりあえず2瓶送ってもらおうとか、思うわけです。
  私は胃腸が丈夫な方ではないですが、2ヶ月でお腹を壊さなくなり、
  ビオフェルミン正露丸も無用の長物となりました。
  早い人だと二週間とかで食習慣に適応するようです。


4位:目薬など

  先輩から、黄砂嵐がやばいという話を聞いたので、急いで日本からアイボンを送ってもらいました。
  今年は黄砂がまったく大したことなかったので使いませんでした。
  友達に未開封のまま譲りました。バカバカしい!
  心配な人はとりあえずちょっと用意してもらえばいいでしょう。
  

5位:トイレットペーパー

  中国ではトイレットペーパーは流さず、便器のそばに置いてあるゴミ箱に捨てます。
  掃除の人が来るまで一日二日、拭いた紙を放置するので、
  およそ衛生的とは言えないのですが、、、
  というわけで、水に溶ける日本のトイレットペーパーだといって日本から送ってもらいました。馬鹿です。
  実は中国のトイレットペーパーも流せます。詰まらないように小分けにして流せば充分行けます。
  それで、ゴミ箱には、最後の方の拭いてもあんまり排泄物が付着しなかった部分だけ捨てておいて
  掃除の人の目をごまかしましょう。中国で買ったほうがいいです。


6位:書籍・資料

  中国でもいろいろ勉強するだろうと思い、いろいろ持っていきました。
  日本語で書かれた中国語の教科書、
  専門の教科書や資料集の類、
  中国の学生と交流する際に使うと思って持ってきた日本語の教科書。

  しかし、専門の教科書の8割は開きもしませんでした。中国で手に入るのを見る機会の方が多かったです。
  中国語の教科書は中国で買える中国語で説明されたものの質がとてもよく、
  わざわざ日本で売っている微妙な教材を持ってくる必要はほぼありません。
  心配なら旅行ガイド的なアレを一冊持っておくだけで充分で、
  学ぶ目的のものは全てこちらで手に入ります。
  日本語を学んでいる学生は自分の教科書を持っているし、
  学んでいない人はノートに即席で五十音図とか簡単な挨拶を書くだけで喜ぶので
  全く必要ありません。だいたいネットに有用な情報があるし、紙媒体でとか全くいらない。

  最近、日本で買った高かった専門書が二冊なくなったのでが、そういえば中国に持って行っていたような気がするなぁ……どこかで紛失したのでしょうか。


7位:多過ぎる中国へのお土産のお菓子

  とりあえずお世話になる先生と、留学生交流課の人と、
  あと何か重要なコミュニティがあるかもしれない。
  よし、3セット、高級煎餅を持っていこう、と、
  源氏物語の絵が書かれた綺麗な煎餅を3セット持って行きましたが、
  留学生交流課は日本のああいう雰囲気ではなくて、
  寮(というか半分ホテルのカウンター)みたいなところにあって、なんかそういうお土産をあげる感じではありませんでした。
  とりあえず先生には渡して、あとの二つは自分で食べました。
  美味しかったです。
  「日本の高級煎餅あるんだけど、これから私の部屋でどう?」みたいな。


8位:衣服・羽織ものなど

  ヒートテックの類は冬の北京では必要なので、この限りではないのですが、
  普通の服に関してはあまり要らないでしょう。必要最低限でいいです。
  こちらで友達と買いに行ったりとか、服の好みが変わったりとかあるので、
  普通に現地調達します。
  帰国時に、持ってきた服と現地で買った服を両方送り返すとちょっとした量になって
  げんなりします。

  特に、冬用の外套とか。日本にいるときビビって何着か持ってきますが、
  結局北京の冬に対応できるのは北京の外套とかいって、
  厚手で長めのを買いますので、日本から持ってきたやつは
  嵩張るだけの無用の長物となります。

  ひざ掛けなど暖をとる類の製品も微妙です。
  北京の冬は本当に寒いので、
  部屋自体に暖器という日本のエアコンなど比べ物にならないほど強力な設備がついています。
  寒いのはシャワーを浴びる時、それから暖器が解禁になるまでのギリギリの期間くらいで、
  その後は室内で暖をとる類の製品は必要なくなります。
  ちなみに北京語言大学は外国人向けスタンダードな大学なのでいつでも暖房冷房つけ放題なようですよ。

  ちょっと違いますが、冬用の靴も日本から持ってこなくていいです。
  私が持ってきたのは、雪の日の路面凍結時用スパイク付きシューズでいかにもそれっぽいやつ。
  スノースポーツでもするんかいという感じの日常にあわないやつで、
  日本で年に一・二度履くのならまだしも、北京で毎日履くとか考えられません。
  北京は冬はずっと寒いので、寒い時用の靴もバリエーションがありおしゃれなものが選べます。
  私は足は小さい方ですがちゃんと履けるサイズの靴も調達できました(西単で買いました。外套も)

  それから、正装をする機会も日本にいるときに比べ非常に少ないです。
  万一そんなことになった場合は私のような馬鹿から一式借りられますので
  日本人間の交友関係を広げておきましょう。
  企業見学の時なども感じのよい私服で十分です。


9位:家電・電子機器

  中国製なんて安かろう悪かろうみたいなイメージがありますが、
  普通に使える家電が調達できます。電子レンジも普通に買えます。
  冷蔵庫は友達にもらったりとか、そういうことがあります。
  日本で大学生しているときは実家通いor自分で部屋を借りる感じで、
  周囲とのつながりはあんまりありませんが、
  中国は基本、全員キャンパスに住んでいるので、
  引越しなどの時に、近くの部屋に住んでいる人同士で物のやりとりが結構あるものです。
  私の使っていた冷蔵庫も、日本人の友達が日本人の友達から譲ってもらったものを譲ってもらったもので、私が引き払う時も日本人の友達に譲りました。

  あと、変圧器も要りません。私は変圧器は持ってきましたが、NINTENDO 3DSの充電の時しか使っていません。
  3DSは電圧対応が日本のみですが、普通の電気製品は大抵大丈夫です(自分の目で確認してください!)
  コンセント多形状対応プラグみたいなのもだいたい必要ないです。
  まあ大抵、三穴と二穴の両方があります。


10位:食器など

  食堂で食べる機会が大変多く、
  料理は寮の調理室で友達みんなで作って食べるというパターン以外は自炊などしませんでした。
  これは人によるとは思いますが、
  あんまりそういうことしない人が「使うかも」っていうだけで持ってくるのはダメです。

要は心配して持ってくるより、現地調達しましょう。

いろいろ見ましたが、要は心配しすぎていろいろ持ってきてしまうということです。
中国は(というか北京は)未開の地ではありません。
首都というにはちょっと発展具合と洗練さには難があるところもありますが、
生活する分には普通に十分な場所です。
心配して持ってきまくる必要はないし、暮らしてれば適応してきます。
だいたい現地の中国人が普通に暮らしてるんですから、
適応してしまえば現地調達できるもので万事OKなわけですよ。
むしろ現地でしか調達できないものの方が多い。
交通カードの類とか、いろいろ。環境を整えるのは現地についてからです。


日本で何か準備したいなら、そうですね、物よりも情報?
行きたい大学の日本人会のブログなどから
そこの日本人学生にコンタクトを取ったら、
その大学の留学生交流課よりもよほど親切に対応してくれるんじゃないですか?
しりませんけど。
留学生交流課には留学前にメールをめっちゃ無視された記憶があります。


持ってきて良かったと思ったのは、薄型軽量スキャナーと二・三冊の文庫本?あとノートパソコンでしょうか。
物ではありませんが、中国語力はいくらあっても足りません。できるだけよく勉強しておきましょう。
特に語彙とか。漢字を日本語の音読み認識する癖もやめましょう。
このレベルで専門教育を受けに行ったのが間違いでした。
メインが英語開講科目になってしまったのが悔やまれるところです。


そういえば、持ってくる以外にも、
来たばかりの頃とりあえず買い込んでしまって最後困るというパターンもあるので、
経験の長い日本人の先輩を見つけてアドバイスを請うのもいいでしょう。


それでは!

(※この内容は、以前別のブログで書いていた内容を改稿したものです。別のブログでの該当記事はこちらで書く毎に順次公開を終了します)