やんわりとぬーりーや

やんわりとなにをかこうかしら。放置気味になりそうですが、毎日頑張ります!

国家公務員総合職受験記官庁訪問編4 第3週:第四・五クール、内々定【公務員受験記完結編】

前回のあらすじ

 前回(第三クール)の出口面接で一軍昇格が確実となりました。前日に念押しの電話もいただきました。二回目ですね。

第四クール一日目(7月):A省4回目

 午前中集合でした。入口面接をソツなくこなすと、すぐに原課・課長級面接に入りました。

一人目(原課・課長級)
 何度もお世話になったc局です。私の専攻分野に一番近いところです。私は毎回の面接では必ずノート持参でメモをしていましたが、この方は切り込んだ議論をしてこられたので、ノートを使って図を描いたりしながら対応しました。内容自体は今までの面接と系統は変わらないので、大きく困ることはありませんでした。意見を求められ、ダメ出しされ、議論し、折衷案を提案するような入り組んだ話でしたが、落とそうとしている感じではなく建設的だったと思います。最後に、「他に質問はありますか」攻めで困りました。いくつか聞いて、あとはキッパリ「現状では志望度は充分高く、あとはやってみなければ分からないと思いますので、質問はこれで大丈夫です」と答えました。

 控え室に戻ってくると、確かに残っているメンバーの生き生きとした、そして鋭い感じはいままでとは違うなという印象でした。個人的にはいままでの控え室のやわらかな感じも好きだったのですが、波長が全然合わないというのではないので、じきにこちらも慣れていくでしょう。
 お昼休みをはさんで、15時頃から二人目の原課面接です。

二人目(原課・課長級)
 b局です。b局でいま最もホットな政策課題について説明を受け、あとは他の普通の面接と変わらずといった印象です。入省時期が違うので、キャリアパスにどのような差が出るのかということなどを質問をしました。私がこの方と同じ年齢になる頃には何をしているだろうという興味を持ったのです。

 出口面接では引き続き第五クールに呼ばれました。あとは突き進むだけですね。人事の偉い方が自信をもって選んだ第五クール訪問者なので、問題なくもっと偉い方にも認められるでしょう。

第四クール二日目(8火):休息日

 普通に寝ていました。

第五クール(9水):A省5回目

 さて、第五クールの体験談というのは、省庁毎に特徴が出て、また、どうせ合格するだろうということで省略されがちですよね。私は第五クールで情報が少なくて少なからず心配でした(情弱な心配症ですので)。
 しかし、詳細に渡って記述するのも憚られますので、アドバイスにとどめたいと思います。省によっては出前を頼んで食事会をしたり講演会を聞いたりするらしいですが、いくつかの省では、第五クールにはとても偉い方に合うことになると思います。仮にどんなに鋭い人でも、忙しい方のハズですから持ち時間はあまりないはずです。いままで第四クールまで勝ち抜いてきたというのは、その省でやっていけると多くの職員さんに認めていただいた証ですから、その偉い方とも波長が合う可能性は極めて高いです。それは第四クール通過者が全員第五クールを通過できるほどに高いです。ですから、変に萎縮せず、また、変に墓穴を掘らないように、当たり障りなく短い面接時間を切り抜けていけばいいと思います。頑張ってください!

内々定解禁日(10木):A省6回目

 別名第六クールとも言えるこの日、私は内々定をいただきました。ここから先は、あなたがご自分の目で見てきてください!以上!
 他の自治体とか民間なども含めた中で、ダントツの第一志望がA省となっていたので、このままA省で働きたいと考えています。こうして私の長い長い就職活動は幕を閉じたのでした。

官庁訪問のポイント

★体力的なこと

 帰りが遅くなったりして体力を消耗します。食事内容・睡眠時間などには気を配りましょう。風邪をひいた訪問者には(特に訪問中盤は)あまり近寄らないようにしたり、うがいをしたりしましょう。

★精神的なこと

 私が就活を通して思ったのは「マッチング」です。確かに試験の席次などで門前払いをしてくる省庁もあるかもしれませんが、ある程度のハードルがあったら、あとはマッチングだと思っています。その中で、いくらマッチングが適合しないところでエネルギーを使って頑張っても入れてくれないし、入れてくれる時は入れてくれるものだと思います。これは、適性があるかをじっくり見極めているということだと思います。適性のない人が来てもお互いに不幸です。だから、ありのままの自分を出していくことが、幸せな就職を導く必要条件だと思います。「就職はゴールではない、スタートだ」というのは変に真面目腐った綺麗事のセリフではなくて、実際に働き始めた時に自分にマッチングするのかをよく考えるという、理にかなったことだと思います。ありのままで頑張ってください。

★面接で注意すべきこと

 抽象的な志望動機、その人個人の経験に根ざさない一般論みたいな志望動機は良くないと思います。納得のいく志望動機を面接カードに余すことなく、そして簡潔にわかりやすく書きましょう。
 元気良くハキハキと。どんなに鋭い質問を浴びて返答に困っても、あたらしい学びのチャンスを与えてくださった面接官の方にちゃんとお礼の気持ちを持ちましょう(と言われてすぐに持てるものでもないですね。持てるといいですね)

終わりに

 こういう話はもう言い古されてカビが生えていそうですが、私が内定をいただいたことはマッチングという面もありますが、運という側面も大きいことをこの場で述べておきます。
 私がいまの大学を選んだ理由、いまの専攻を選んだ理由、いまの研究室を選んだ理由は、将来設計を明確に見据えてのものではありませんでした。しかし、結果として私の専門性や幾つかの性格上の特性や興味のある分野が現在のように形成され、それがピンポイントで活かせそうな業務やキャリアパスがA省にあるということが一つの幸運ですし、相談した時に、的確なアドバイスをしてくださった教授をはじめとした方々に出会えたことも奇跡です。が、もっと直接的に、心が病んで教授に会いたくなかった時にたまたま交通トラブルで教授と鉢合わせてしまうというイベントがあり、それで相談ができたというのがあるのです。あの出来事がなければ一次試験すら受けていなかった、あるいは試験勉強の開始が遅れて一次試験で不合格となっていた可能性すらあります。あらゆる幸運の線がつながって今の結果になった。これは相当な奇跡です。ここでは書きませんが、他にもいくつもの要素がかけ合わさっています。誰が欠けてもダメでした。
 交通トラブルも塞翁が馬といった感じですが、今回の幸運が私の人生の中で真に幸運に運ぶかはこれから分かることだと思います。気負わず、同時に気を抜かず、今後も頑張っていければと思います。
 いままで支えてくださった皆さんに感謝の言葉を送るとともに、今後もよろしくお願いいたしたくご挨拶とさせていただきます。

 当ブログは、これにて国家公務員総合職受験記を終わりとし、以後、通常の日々思ったことや中国関係のことなどを書くスタイルに戻りますが、以後も何かご質問等ありましたら、答えられる範囲で答えられたらと思っています。これらの記事が、少しでも、来年以降の総合職志望者の方々の役に立っていればこれほど幸いなことはありません。
 それでは、今後ともよろしくお願いします。

国家公務員総合職受験記官庁訪問編3 第2週:第二・三クール

前回のあらすじ

 第一クールは、A省通過、B省は時間の都合で呼ばれ、C省は切られました。A省からスタートです。因みに週末は家で休みつつ、第一クールの反省をしていました。

第二クール一日目(30月):A省2回目

 9時集合とのことで、すでに早めの受付番号をゲットしていたので朝は普通の時間に行きました。第二クールから訪問を開始したという数名が控え室に増えていました。

一人目(人事ブース)
 この日も、9時過ぎ頃から順次面接が始まりました。実は、第二クールではグループディスカッションをやるらしいという噂が流れていたので、普通に面接が始まり頭が働いておらず、自己PRを聞かれたのに志望理由を答えてしまうというミスをしました。これで第一印象は悪くなったかと思います。その後、行政官として、A省行政とは関係なく、日本についてどんな問題があると思うかと聞かれたのでC省で述べた政策課題に関して答えましたが、私の話した内容が面接官の方の常識と合わず、議論が噛み合わず、理解してもらえず、複数の話題についてどんどん攻められてしまいました。そのうちひとつに関しては、頑張ってビシッと反論しましたが、他は最早、完全にお手上げ状態でしたので、素直に負けを認めて相手の教えを請うことにしました。すると、私の持っていなかった視点をいくつか(具体的な課題は何で、その主体は何で、それを行政官の立場からはどう解決できるのかということに注意して物事を考えること)お教え下さり、そのことに関しては素直に嬉しかったのでお礼を言って面接を終えました。「何か質問はありますか」と聞かれたので、これに関して追加で質問しました。

 控え室に帰ると、相変わらず議論が起こっていました。昼休みも終わり、控え室でウトウトしていると、次の面接に呼ばれました。

二人目(原課)
 15時頃面接が始まりました。またc局のようです。c局についての業務説明や、予算について説明を受け、その後は志望度の真偽の程と、激務に体力的・精神的に耐えられるかという質問をされました。激務に関してはなかなか信じてもらえず(それは誰だって「大丈夫です」と答えますからね)、学生時代に辛かったけれど乗り切ったエピソードを話して納得してもらいました。またA省の業務に対する認識についていくつか聞かれましたが、いままでの面接の内容を踏まえて上手く答えられたと思いますし、初任時の業務内容のイメージについては霞ヶ関OPENゼミで超若手職員さんにお聞きしていた内容が役に立ちました。面接は大変うまくいったように思われ、本日一人目での失敗を払拭できたのではないかと思い直しました。

 控え室に帰ると、他のテーブルの訪問者の方とも仲良くなりながら、何人かで雑談したり、お互いの面接カードを見せっこしたりしていました。周囲では偉い方の名刺を貰っている訪問者が増え始めており、焦りが募りました。待つこと3時間強、次の面接に呼ばれました。

三人目(原課)
 19時前、今度はb局で面接です。私の研究テーマがA省行政にどう役に立つのかという視点で、口頭試問のように政策課題が3つほど与えられ、その場で考えを問われました。各々、5から10秒程度ずつ考えてから答えると、「だいたいいいと思いますよ」とのことなので、妥当な答えだったのでしょう。その後、「なにか質問はありますか」と聞かれたので、定番となったキャリアパスを問う質問と、その答えに関してさらに掘り下げる質問をして対応しました。多くの人のキャリアパスを質問していくと自分自身の今後の展望も見えてくるし、キャリアパスが他と違う方に会うと、それをネタに質問できたりしますよね。

 控え室に戻ると、夕飯タイムとなっていて、急いで食堂に行きました。あまり美味しいものが残っていませんでした。その後2時間弱待たされたのでもう少しゆっくり食べさせてくれても良かったのにとちょっと思いました。
 すると、ボツボツと何人も呼ばれ始めましたので恐らく彼らは帰されたのでしょう。エレオク的な意味で。私は9時半頃出口面接となりました。「評価しているので第三クールも来てください」とのことでしたが、指定されたのは少し早めの時刻でした。

第二クール二日目(1火):B省2回目

 集合は午後でした。午前中は息抜きに大学に行き、午後から訪問を開始しました。B省に着くとすぐに面接が始まりました。

系統2;一人目(原課)
 大体20年目くらいで私の大学の先輩という方と面接でした。優しそうな男性でした。第一クールから時間があったので、系統2についての業務説明資料を予めもらっていたので、それについて感じた疑問をひたすら聞きまくる1時間で、面接官からは特段なにか聞かれることのない面接とは言い難い面接でした。

 受付に戻ってくると、第一クールの女性面接官が「今日は終わりです。お疲れ様でした。何かあれば連絡します」というので、これは最初から入省させるつもりのないパターンだと思いました。迷っていれば必ずもっと沢山の人数と面接させるはずだからです。セリフも有名なお祈り文句ですしね。B省、全滅です。

第二クール三日目(2水):休息日

 新たなX省など回らずに、英気を養っていました。A省から第三クールにはちゃんと来て欲しいという念押しの電話をいただきました。

第三クール一日目(3木):A省3回目

 午前中に集合。少し早い時間です。早速、原課面接です。

一人目(原課)
 普通に志望理由などを聞かれましたが、私が述べたC省の志望理由などを踏まえ、私のやりたいことはA省の方が思う存分できる、という数多くのアピールとA省の業務の魅力などを沢山お教えいただき、これ以上上がらないと考えていたA省の志望度がグーンと上がりました。キャリアパスや海外経験についても教えてくださいました。ありがとうございました。

 控え室に戻ると、お昼の時間になりました。第二クールまでとメンバーが違ったので私は少しぎこちない感じでした。昼が終わると、なんと、14時頃からグループディスカッションです!噂はありましたが、私にとっては少し不意打ちでした。やはり私は情弱なのでしょうか。

グループディスカッション
 A省行政に関しての政策討論でした。内容が具体的になって、多少形式が異なるだけで、大枠は第二次試験の政策討論と変わりは有りませんでした。ただ、今回はA省を志望するその方面で知識を持っている人たちの集団だったということ、大卒程度試験の合格者も混ざっており政策討論未経験者もいた事が私にとっての懸念材料でした。第二次試験の時よりも、明らかに共闘関係を意識した政策討議となり、懸念は杞憂に終わりました。多少切り込んで、納得のいくあたりで譲歩して案をひとつにまとめていくプロセスを辿り、一応政策提案に至りました。個人的には第二次試験の時の方が案の完成度が高かったと思いますが、評価されているのは主にディスカッション中の立ち回りや議論への姿勢でしょうからいいことにしました。

 初めてあった人達ともだんだんと仲良くなりつつ、何時間か待機しました。夜20時前頃になると、段々と控え室の人数が減っていきました。そして、私を含めた5人が残され、1時間以上放置されました。
 そして、10時前に、出口面接で、「大変優秀な成績でいままできています。第四クールにもぜひ来てください。少し遅い時間で◎時に来てください。これは特別な時刻です」と言われました。どうも、いままで二軍にいたらしいこと、二軍が第三クールで早い時間に呼ばれたのはいろいろ吟味する必要があったからだということを他の訪問者との会話の情報も併せて推測しました。ともあれ、これで一軍に昇格したようです。因みに、一軍・二軍という単語を聞いたのがこの日に一軍フラグが立った時が最初でした。情弱ですね。でもそのおかげで緊張せずに済みました。自分が二軍にいると分かると希望を捨ててしまう人がいるそうですので。皆さんは二軍疑惑が発覚しても慌てず騒がず対応してくださいね。二軍でも、一次試験を受けていた頃と比べると相当高確率で採用されますよ。ここで諦めたらもったいないです。マッチングの成すままに採用されますよ。
 週末は油断せず、A省行政に関するポイントをまとめたりしていました。

ここまでのポイント

★重ねて申し上げますが、面接でどんなにうまくいかなかろうが、素直に面接官から吸収して感謝する姿勢が大事です
★「何か質問はありますか」というのに対する有効な返答のひとつに「キャリアパスをお伺いしてもいいですか」というのがあります。様々なネタが含まれますので、「他に質問はありますか」と聞かれても、キャリアパス中の業務について掘り下げて質問することができ、とても便利です

次回

 ついに第四クール・第五クールからの内々定です。
※全体のポイントは次回に書きたいと思います。

国家公務員総合職受験記官庁訪問編2 第1週:第一クール

前回のあらすじ

 自治体の試験などもあり、合格発表を見てから官庁訪問の準備を始めた私は、教授から「頑張っても入れてくれるわけではないので力を入れすぎるな」など様々なアドバイスをいただきながら、夜中の1時までかけてA省の面接カードを書き上げたのでした。

一日目(25水):A省1回目

 8時半集合とのことでしたが、例の体験記ブログで早く来た方がいいというので7時40分頃に着くように朝5時に起きました。眠い状況で面接とはいただけませんが、仕方がありません。これだけ早くても前に10名程いるのですから驚きですね。8時20分頃になると最後尾が見えないほど長蛇の列が出来ていました。人数が多いので、控え室は数室に分かれたとのことですが、私は当然第一室です。面接をするたびに控え室に戻ってくるというスタイルです。

一人目(人事ブース)
 9時頃から順次面接が始まりました。初めは人事面接です。20分程度でした。最初に今朝は何していたかという雑談から入り、和やかな雰囲気で面接が始まりました(物怖じしない雑談力、大事ですね)。あとは、面接カードに書かれた志望動機や研究についての普通の質問ばかりでしたので特に困らずに答えました。スムーズに納得してもらえたと思います。「A省行政に関連して問題だと思うことはありますか」と聞かれたので、「○○については問題のあるものが増えているので規制すべきだと思います」と述べると、「トップダウンではなく、最低限の規制の上に成り立つボトムアップの精神の方が重要で、そのような規制方法は適当ではない」と教えてもらいましたので、素直に話を聞き、和やかに面接を終えました。また、「A省a局の施策について資料を見ておいたほうがいい」と言われました。

 控え室に戻ると、いまの内容を反芻しつつ、隣の人と面接内容の情報交換などをしました。詳細な内容はかけませんが、その時思ったのは財源にはうるさいようだということでした。そのうちお昼の時間になったので、食堂に食べに行きました。
 お昼休みが終わってもなかなか呼ばれなかったので、資料を広げてB省の面接カードを書いていました。今考えると大変恐ろしい行為だったと思います。のちのちまでB省の志望度を聞かれたのはこれを人事の方に見られていたからでしょうか。

二人目(原課)
 13時半頃、やっと二人目の方と面接が叶いました。原課でしたので、a局の施策についてちゃんと把握できていなくて内心かなり緊張していましたが、行ったのはb局でしたので大丈夫でした。面接官の方はA省全体やb局の簡単な紹介をしてくださり、あとは普通に面接カードの内容に沿って面接が進みました。一人目と違ったのは最近気になるニュースを聞かれたことでしょうか。また、「行政にどういうイメージを持っているか」と聞かれたので、早速一人目の方のおっしゃっていた、ボトムアップ云々の話をしました。面接一回ごとに成長していくことが大切ですね。

 特にエレオク(人事の方にエレベーターまでおくられて官庁訪問が終了してしまうこと)などに遭っている人はいない模様で、控え室では議論が行われていました。
 次の三人目の方は原課の方でしたが、前の二人と大して変わりがありませんでした。
 17時頃、まだ三人目の面接が済んでいない方も沢山居る状況で、他の訪問者2人と一緒に呼ばれました。これはエレオクか!?と思いましたが、エレベーターがどんどん上の階に昇っていくので面接のようです。

四人目(人事)
 面接官が二人いらっしゃって、お一方は少しふっくらした若い男性、もうお一方は細身で視線の鋭い切れ者の階級の高そうな男性でした。切れ者の方はパソコンで記録する係りで、若い方がいままでの内容と同じ質問を繰り返していました。この回で特に聞かれたのは志望度に関わることで、他省庁や自治体の志望度についても詳しく質問されましたので、A省がなにを差し置いても第一志望であること、他の省に行くことになっても国のために力を尽くす所存であることを伝えました。面接の一番最後に、切れ者の方が、私の述べていた政策に関して財源をどうするのかと聞いてきました。一秒フリーズしたあと、とっさに、現状の政策で削減できるところを探すと答えましたが、なにも答えないよりかはマシ程度でしょうか。

 控え室に戻ると、私の選考プロセスは訪問者たちの間で少し進んでいるという噂になっていたらしく、いろいろ質問攻めに遭いました。
 夕飯も食堂に行き、9時前になったのでそろそろ帰れるかと思っていたら、5回目の面接になりました。

五人目(原課)
 面接官は、私の専攻分野のc局の方でした。志望理由や研究テーマを聞かれたので、いつもより詳しく話しましたところ、却って分かりにくくなってしまったようで、あまり評価してもらえませんでした。もっと簡潔に話すと良いというアドバイスをいただきました。留学経験やその時に思ったこと、それらについてA省行政と関連する事項に対する考え方を問われ、答えると「考え方はだいたい正しいと思うので、もっと自信を持ってハッキリ答えたほうがいいよ」と言われました。評価はそこまででしょうか。しかし、アドバイスをいただいたのでお礼を述べて、吸収することにしました。

 控え室に戻ると、落ちたと思われる半分程の訪問者がボツボツと返され始めました。かなり待っていたのに結局面接3回の人もいたようです。面接は一回20分なので、その人たちは、面接1時間、待ち時間は10時間といったところでしょうか。そして、10時スレスレになり、出口面接となりました。評価が高いので第二クールも来てくださいとのことでした。

二日目(26木):B省1回目

 B省は午前受付と午後受付があったため、前日夜遅かったこともあり、また面接カードが書き終わっていなかったこともあり、午後から訪問を開始しました。
 受付兼控え室で全体説明を受けると、これから志望・専攻・試験区分に合わせて各部局、好きに訪問してくださいとのことでした。
 官庁再編をしてから、一つの省庁に数系統の部局が入っていて、採用プロセスもその後の職員のキャリアパスもそれぞれで別々、ということはよくあるようで、B省も例外ではなかったようです。もともと私の専攻に関連するポストが多そうだと思っていたこともあり、B省の数系統のうち、2系統が訪問できそうでした。2系統で完全に独立しており、別々に訪問するということでした。
 まずは、私の興味のある政策課題の多そうな系統1を訪問しました。系統1の受付で簡単な業務説明を受け、その後、指示された部屋に原課面接に行くというスタイルです。すぐに面接が始まりました。

系統1;一人目(原課)
 面接カードにはA省が第一志望と書いてあり、その志望理由も聞かれ、「じゃあ君はB省に来なくてもいいですね。A省に行くんでしょう。今日の訪問は全部A省と人事交流のありそうなところに推薦しておくから、今後の業務に役立ててください」と最初からバッサリ切られましたが逆に思い切りがよかったので、その日一日、精神力を消費せずに済みました。
系統1;二人目以降4人(原課)
 受付に戻ってくると、すぐに二人目の部屋番号を指示されました。二人目以降は各局の業務説明が多く、聞かれたことといえばやってみたい仕事や体力の事などが多かったと思います。専攻と絡めて志望理由を説明しましたが、A省ほどオリジナリティあふれる志望理由にはなっていなかったと思います。まあ実際その程度にしか志望していなかったんですから仕方ないですけどね。

 それにしても、4時間も使わずに合計で5人の方と面接してしまいました。ものすごい効率です。
 夕方になってきて、夕飯には早いけど、系統2を訪問してしまうとお腹がすくと思った私は、少し早めに売店に赴き、いくつか食べ物を買って食事休憩に入りました。そして、1時間弱してから、系統2に向かいました。

系統2;一人目(入口)
 系統2に行くと、一人の面接官1時間ほど業務説明を受けました。珍しく女性の面接官でした。そして、面接官は時計を見ると、「あれ、もう7時になるんだね。遅いから今日はもう面接できませんね。プロセスが進んだわけではありませんが、第二クール二日目に来てください」といって、面接が終わってしまいました。入口にして出口な面接でした。

 このようにして、A省とは打って変わって早く帰れた私は、余裕をもってC省の面接カードを書くことができました。なお、A省が遅くまでかかったのは、一日目だったので訪問者が多かったという理由もあると思います。

三日目(27金):C省1回目

 前日は、早く帰れて余裕だった割に夜中の2時までかかって面接カードを書き上げ、4時間程度寝て、6時起床でC省に行きました。A省と似て、控え室に待たされ、呼ばれるたびに面接室に行くというものでした。ただし、A省と違ったのは、C省は最初から5人と面接するということが決まっていたことです。途中でエレオクに遭う心配もせず、落ち着いて面接を受けられましたが、三日目な上、狭き門なので相当優秀でない限り生き残れないということを忘れてはいけなかったと思います。もしかするとこの省は説明会などの時点で選考プロセスが進んでいる類の省かもしれないという匂いも感じました。

一~五人目(人事ブース)
 もしかしたら出来レースだったのかもしれませんが、どの面接官も面接カードに書いてあることをなぞって聞くだけで、特に突っ込まれることはありませんでした。ほとんど緊張しないどころか、こちらから情熱的に政策について話し、共感もいただきました。その政策に関しては、「貴方がC省を選んでくれたら、そのような活躍の場があると思います」という人と「貴方の試験区分や専攻では、貴方のやりたい政策課題から外れたキャリアパスになりますよ」という人がいました。その他、深く突っ込まれたのは他の省の志望状況についてで、うっかりした事に正直にA省が第一志望ですと言い続けてしまいました。たぶん緊張していないようで、緊張が完全に一周回ってネジが一本抜けていたのだと思います。僅差で迷っていますくらい言うべきだったと思います。

 結局、受付の人事の方に「何かあれば本日中に連絡します」と言われました。本来なら切られた時のメッセージですが、しかし、面接の感触は非常に良かったので、このころは第一クールなら結構通るのではないかと思っていたので、その日は連絡が来なくて地味に凹みました。面接を何人かこなすうちに「これはイけるんじゃないか」と思って沢山エネルギーを使ってしまったのは痛手でした。B省の系統1も連絡が来ませんでした。週末はゆっくり休むことにしました。

ここまでのポイント

★一回一回の面接で学べることはメモに残しておき、反芻し、自分の糧とする
★仮に自分が間違っていたり、上手く答えられなかったとしても、素直に面接官の言うことを聞き、感謝する気持ちをもつ
★第二・第三志望で志望度を聞かれた時、完全な嘘にはならない程度の方便は必要(?)

次回

 次回は、第二週の第二・第三クールです。全体のポイントは最後の回にまとめて載せようと思います。

国家公務員総合職受験記官庁訪問編1 概要と準備

前回のあらすじ

 専門記述、人物試験、政策討論を無事にクリアした私は、ついにラスボス官庁訪問に臨むことになります。
 例によって、国家総合職試験の概要で述べた内容と被る部分がありますがご了承ください。

官庁訪問とは

 最終合格して名簿に名前が載ると参加を許される、各省庁の2週間に渡る採用面接試験です。自分の志望する省庁3つくらいを訪問し、面接を勝ち進んで内々定を勝ち取るというものです。
 私が情弱過ぎるのかも知れませんが、説明会などで「官庁訪問は体力勝負」とかなんとか言われてもそもそも官庁訪問とはなんなのかイマイチよくわかっていませんでしたので全く緊迫感がありませんでしたが、実際経験してみると、あれはかなり恐ろしいです。
 10倍程度の倍率を乗り越えてきた優秀な最終合格者たちをバッサバッサと切り捨てて人数を3割~4割程度にしてしまうという、いつ自分が切られるかという恐怖に怯えながら週末などを除いて断続的に面接を2週間続けるという体力・精神力勝負の最終難関です。
 プロセスは、例えば私の例ですと以下のようになっており、各クールで同一省庁は1度まで訪問できます。切られてしまった省庁は当然ですが次のクールになると復活するわけではありません。

 月  火  水  木  金  土  日 
6月23
合格
発表
24
 
 
25

A省
26

B省
27
クール
C省
28
休日
 
29
休日
 
30

A省
7月1

B省
2
クール
×
3
第三
A省
4
クール
×
5
休日
 
6
休日
 
7
第四
A省
8
クール
×
9
第五クール
A省
10
内々定
解禁日
11
 
 
12
 
 
13
 
 

 各クールが面接の一段階で、そのクールで各省庁3~7回程度の面接を受けることになります。面接は夜9時まで及ぶこともあり、帰りは10時などになることもザラです。そのクールをクリアすると次のクールの予約を貰うことができます。
 ご覧のように、第一・第二クールは三日間、第三・第四クールは二日間、第五クールは一日間となっています。三日間というのは、基本的に3つの省庁を回ることが出来るということです。午前・午後だけという省も時々あるようですので、4つ以上回ることも理論上可能ですが、面接カードの準備、体力など様々なことを考慮すると3つが限度かと思います。私は、志望順にA省、B省、C省の三つを回りました。なお、連続でA省・A省・A省という訪問の仕方はしてはいけないことになっています。第三クールでは二日間しかないので、第二クールまでで3つとも合格した場合はどれをやめるか選ぶことになりますが、基本的に第三クールは、省庁も訪問者もお互い一日目が本命、二日目が滑り止めという意思表示になっていますので、一日目以外は恐らく次のクールに進むのは難しいと思ったほうがいいでしょう。稀に第三クール二日目で採用される方もいらっしゃるようですが。
 ご覧いただくと分かるように、第二クールでは、A省・B省・×となっています。これはC省が第一クールで不合格になったということです。この段階で別の省庁Xを回り始めても良いですが、余程私が優秀でない限りX省はほとんど門前払いでしょうから、体力を消費するだけなのでやめておきました。
 第三クールでは、ついにB省も消えています。これは第二クールでB省も不合格になったということです。しかし、第一志望のA省が残っているのは相当幸せなことだと思います。
 第四クール以降もA省で生き残り、内々定をいただくに至りました。ありがとうございました。

 私もA省には波長の合いそうな方が多いと感じていましたが、官庁側も、様々な面接官と面接させることで、各面接官の視点から、その訪問者がその官庁に適性があるかどうかを見ていると思います。より多くの面接官から評価をいただく(適性があると判断される)と生き残れるようです。要は、ある程度のコミュニケーション力があれば、あとはマッチング度が高いほどいいという感じでしょうか。研究室の教授には「君はA省にあっていそう」と言われたのがまさかそのままそのとおりになるとは。

事前準備

 上の官庁訪問カレンダーの一日前の6月22日は自治体の一次試験でした。国家の一次・二次の対策でゼミをおざなりにしていた私は教授から研究をやりなさいと圧力をもやったほうがいいよとアドバイスをいただき、自治体はなかなか対策の時間も取れなかったので、当然官庁訪問の準備もできていませんでした。
 そもそも国家は合格するか怪しいものという位置づけで、より確実な安全パイとして自治体は結構重視していたのですが、それすら怪しい状況です。
 自治体の一次試験が終わり、翌23日、国家の二次試験に合格していると知って、腰が抜けました。席次は中の中くらいでしょうか。
 それから第一志望のA省の面接カードを書き始めました。その日はちょうど大学にとある手続きで用があり、研究室にも寄りましたが、教授に「頑張っても入れてくれるわけではないので力を入れすぎるな」「白書なんていちいちチェックしていかなくてもいい」など様々なリラックス方面のアドバイスをいただきました。これがその後の官庁訪問の基本スタイルに(白書は興味のある分野を少しは読みましたが)なり、官庁訪問突破の勝因の一つとなったと思います。
 A省の面接カードは結局、深夜の1時に書き終わりました。翌日は早いんだ!早くねろ!ということで慌てて寝ました。

ここまでのポイント

官庁訪問は2週間、5クールに渡る採用面接試験で、二次試験合格者達を容赦なく切り捨てる体力・精神力とマッチング度勝負
※全体を通したポイントは国家総合職受験記の最後の記事に載せたいと思います。

国家公務員総合職受験記試験編2 二次試験

前回のおさらい

 半分諦めムードもありながらも、自分のマッチングは公務員しかないと志望を固めて勉強し、一次試験通過をした私。待ち受けるのは二次試験。
 例によって、全体の概要説明と被る部分も多いかと思いますがご了承ください。

専門筆記試験:5月25日(日)

 工学区分の二次試験の筆記は、3時間30分で、29科目中自分の選択した2科目・合計2題を記述形式で解答するというものです。ただし、一科目に2題以上ある場合は、各科目そのうち1題しか選択できません。また、「科目1. 建築設計」または「科目2. 都市設計」を選択する場合は、設計を1つすればOKです。まあ1つとは言え、3時間30分でする設計というのは普通の試験と勝手が違って大変だと思いますが。一つ間違うと失敗しそうなこれら二つとは違って、2科目解答する方が多少安心感はあるでしょうか。
 一応、科目の一覧を示しておきます。

29科目中2科目選択(選択問題)39題中2題
1.建築設計
2.都市設計
3.計測工学
4.制御工学
5.情報工学(ハードウェア)
6.情報工学(ソフトウェア)
7.電磁気学・電気回路
8.電気機器
9.電力工学
10.電子工学
11.通信工学
12.信頼性工学
13.材料力学(機械系)
14.機械力学
15.流体力学(機械系)
16.熱力学・熱機関(機械系)
17.航空工学
18.構造力学(土木)
19.土質力学
20.水理学
21.土木計画
22.環境工学(土木)・衛生工学
23.材料工学(材料科学)
24.材料工学(金属材料)
25.材料工学(無機材料)
26.原子力工学(原子核放射線)
27.原子力工学(原子炉・核燃料サイクル)
28.船舶海洋工学(流体)
29.船舶海洋工学(構造)
合計2科目2題

科目1または2を選択する場合、1科目1題のみ選択します。科目3以下を選択する場合、2科目2題を選択します。同一科目内に2題以上問題がある場合、そのうち1題しか解答できません。また、科目13と18は同時に選択できません。また、科目15と20は同時に選択できません。また、科目21と22は同時に選択できません。

 私は、5月上旬頃だったかの一次試験合格発表後に予め買ってあった問題集を(捕らぬ狸の皮算用的に予めかってありました。国家資格用のもので、その国家資格試験も近づき品薄にもなりますし、発表後に購入希望者が増えて買えなくなっては事だからです。まあ心配症です)解き始めました。
 模擬問題を解いてみて、時間内に最後まで解けた率は3割程度と大変低く、試験当日もかなり緊張しましたが、比較的解きやすい問題が出て最後まで解くことができました。
 なお、私は余裕もなかったので自分の解く予定の科目を絞って対策しましたが、余裕のある方は近い分野で3科目とか4科目準備して、予定していた科目の難易度が高くて解けなかった場合に備えていることも多いみたいです。まあ、専攻した分野で得点力に差が出てしまうのは不公平ですので得点調整はするみたいですから気にしすぎる必要はないと思いますが。

人物試験(人事院面接):6月上旬~中旬

 人物試験というのは、人事院の方で、受験者と面接して評価するというものです。
 事前にA4一枚程度の面接カードを書いて行き、当日その場で提出すると、面接の時に面接官の方がそのカードの内容にそって質問してくださいます。面接官は3名で、人事院からと、各省庁からランダムにいらっしゃっているようです。志望動機、学業や学生生活で力を入れたこと、趣味について等を聞かれます。
 面接カードを書くときに問答の想定はしましたが特にこれといった面接対策などもせず臨みました。今考えると無謀だったと思います。恐ろしいです。

 私は民間就活でもESを何枚か書いていたので、この面接カードというのを甘く見ていましたが、試験漬けの日々のあとに久しぶりにこの種の面接カードを書くと時間がかかるものですね。慌てて「公務員試験直前面接・ディスカッション対策」といった内容の書籍を片手に、朝の4時か5時くらいまで書いていました。集合時間は私の場合午後からでしたので、なんとかセーフ。睡眠時間を削ったりせず、正常な状態で試験に臨みました。試験会場には集合半時間前に着き、20人強のうち10番目より少し早いくらいの早さでした。全員院卒者だったようです。試験は最初に政策討論でしたので、これについては後述します。
 さて、政策討論が終わり、ある程度仲良くなった隣の席の人と静かにおしゃべりをしながら、人物試験の開始を待ちます。試験は、各討論グループで番号の若い順に始まります。私は、遅い方でしたので、80分くらい待機してからの開始でした。一人20分程度の面接で、概要は上述もしましたが、面接カードに沿って、以下のような質問をされます。

★研究テーマについて、専門的な知識がない人にも分かるように説明して
★その研究をして何が分かり、実際に社会にどう役にたちますか
★君の性格についての記述と、経歴の活動内容について少し矛盾を感じるけど説明して
★国家総合職を志望する理由を教えて
★君が志望する各省庁でどんな活躍ができるか教えて
★君の趣味で○○をやっていたときに、××という社会問題を感じたことがありますか?それにはどう対応しますか?

 他の質問はあまりよく覚えていないのですが、それほどいくつも質問されなかったのは、予め相手の知りたい項目を体験ブログを見て予習し、相手の質問に合わせて手短にかつ情報を盛り込んで返答したからだと思います。ポツポツと答えるのではなく、相手に会話のとっかかりを与えるような返答をするとキャッチボールがうまくいくと思います。基本的に面接官というのはその受験者の性格上の特性を会話から探るのが仕事なので、的確に情報提供していれば変な質問で困らせてくることはないでしょう。
 ともかく、上記だけでは恐らく対策として不十分なので、以下のような一般的な項目についてそれぞれ返答を考えておき、会話中でうまく織り交ぜられればベストかと思います。なお、会話でうまく話せなくなってしまうことを考慮して、面接カードには言いたいことのエッセンスを全て注ぎ込んでおいたほうが良いでしょう。最も重要な部分を出し惜しみして質問を誘導しようとしても失敗して質問してくれなかったら目も当てられません。

★研究について
 具体的内容
 テーマを選んだきっかけや問題意識
 研究してわかったこと
 研究して社会でどのように役立つのか
 研究室での立ち位置・メンバーに持たれている印象

★志望動機について
 国家総合職を志望する理由
 各省庁ではどんな活躍の仕方があるのか
 他の併願先(自治体)の志望理由など

★その他
 性格の強みと弱み、それを裏付けるエピソード
 趣味はどんな仲間とどういうふうにやっているか
 語学について
 時事関連

 他にもいろいろあると思いますが、いろいろ体験談を読みながら想定して箇条書きにしておいて、それらを念頭において行くといいでしょう。ただ、あんまり問答集を暗記してスピーチを発表するみたいに暗唱するようなことは止めましょう。私は不真面目なことに問答集を作っておらず、直前に会場で例のブログを印刷したものの横にメモ書きする程度でした。重要なポイントを把握しておいて、あとは面接官と会話すればいいのだと思います。

政策討論:6月上旬~中旬(人物試験と同日)

 資料を3つ(日2、英1)読んでそれを踏まえて設問について論じるという試験で、時間的な制約がキツイ試験です。具体的には以下のようになっています。

最初の25分:資料を読んでA4のレジュメ一枚を完成させるところまで
(次に討議用の部屋に連れて行かれて)

5分間:討議メンバー6名(これより少ないこともある)のそれぞれのレジュメに目を通す

各自3分間:自分の考えを発表

30分間:全員で建設的に討論

5分間:自分の考えをまとめる時間

各自2分間:討論を踏まえた自分の最終的な考えを発表(さっきと逆順で発表)

 試験内容は、娯楽施設利用者と地元住民との衝突と、それに対する規制についての事例の資料が配られ、行政による規制をすべきか否かというものでした。

 資料を読むのに10分程度使い、あとは自分の意見(賛成or反対)、その理由、そうした場合の課題点などを箇条書きにしてレジュメを作成するのが定番なようです。私は課題点まで頭と時間が回りませんでしたが、代わりに、資料解釈した内容のポイントを書いて議論をしやすくしようとしました。
 この資料作成で変な図などを作ろうとすると失敗することが多いようですので、シンプルな箇条書きが良いでしょう(とはいえ人に依ります。かくいう私も、同じようなグループディスカッションにおいて、内容を文字で表現するにはスペースもレジュメ作成時間も足りないと感じて地図や模式図を描いてうまくいったこともありますので、人や状況に依るでしょう。しかし、二次試験の政策討論くらいのものであれば箇条書きで十分だと個人的に思います)。

 討論は、やんわりと建設的に行われ、誰も和を乱す人がいませんでした。最高のメンバーだったと思います。もともとの意見は6人中5人が規制反対派で、残り1人も早々に規制反対派側に歩み寄り、その方向で6人が挙げていた課題を、解決するための枠組みづくりを話し合い、規制推進派の意見も一部取り入れながら一つの政策提案に至りました。
 これは、相手の話をよく聞き、独りよがりな主張はせず、しかし建設的に説得できそうだと思う時には積極的に主張し(あまり変な案でなければ、相手も潰しにかかることはないと思います。共闘関係です。ただ、だからと言って、自分が思ってもいないのに故意にテクニックとして説得にかかるような愚かな真似はしないでくださいね)案を形成していけると思います。
 ただ、私のグループには和を乱す人がいませんでしたが、そういった人がいた場合、その人への対処も見られるようですので、この件については政策討論に関係なく、グループディスカッションのやり方についてお調べになってはいかがでしょうか。

 こうして無事、二次試験を終えた私は、最終関門・官庁訪問の二日前に最終合格を知り、慌てて官庁訪問の準備に入るのでした。ホラ、最終合格発表の前日に自治体の試験があったし、いろいろあるんですよ。

26年申込 一次合格 二次合格 採用予定者数 25年申込 一次合格 二次合格 採用予定者数
全体(院卒) 03062 1039 0551 215 03299 0896 0471 200
全体(大卒) 17985 2645 1367 495 18949 2484 1282 485
工学(院卒) 00758 0294 0154 065 00764 0276 0147 060
工学(大卒) 01975 0589 0295 100 01870 0628 0334 110

単位:(人)
人事院HP 国家公務員採用試験の実施状況人事院HP 総合職試験採用予定数より抜粋。なお、24年度は採用予定数が極端に少ないため除外


ここまでのポイント

★専門記述試験は、今までと同様、ミッチリ準備をすればOK
★人物試験は、相手の問いたいことを予め念頭に置きながら積極的な情報提供の姿勢で会話を成立させる
★政策討論は、建設的に、共闘関係を意識しながら、いい方向に説得できそうならしっかり主張するなど、他力本願になりすぎず、また我を通しすぎないように注意する

 さて、次回から、いよいよ官庁訪問編です。

国家公務員総合職受験記試験編1 一次試験

前々回のおさらい

 前回の記事では国家公務員総合職試験の概要をお話したので時系列的には前々回の記事の続きになります。
 民間就活であまりうまくいっていなかった私は周りの助言もあり、直前ながら4月初旬から国家総合職を固め、4月27日の一次試験対策を始めたのでした。
 前回の国家総合職の概要で述べたことと被ってしまう部分も多いかと思いますが、ご了承ください。
 基礎能力試験と専門試験が午前と午後に分かれて実施されます。どちらも五択のマークシートです。

基礎能力試験

 私は院卒程度でしたので、基礎能力試験の問題数は少なく、30題・2時間20分でした。
 内容は、文章理解(日本語3題、英語5題)、数的推理・資料解釈(16題)、知識(6題)でした。
 私がとりあえず過去問をとか言ってた12月の時点では書店にこの基礎能力試験の過去問しかなかったのでコレだけで一次試験かと思っていて、これの対策をどうにかしないとと思っていたのですが(ぇ)、正直短期間でレベルアップするのが難しい分野だと思います。せいぜい数的推理に慣れて素早く解けるように(といっても一問7分とか?速い人はすごく速いみたいですが私では彼らに勝てません。問題によってはとても速く解けたり、逆に時間がかかって戦略的撤退を余儀なくされることもありますので、平均7~8分で正答率7割を目指せばいいでしょうか)すればいいでしょうか。自分で可能な現実的な時間配分を決めて、それに添って何度かトレーニングすればいいでしょうか。知識系は、すべて分からなくても、消せる選択肢が一つでも二つでもあれば、あとは鉛筆を転がした時の正答率がアップするので、案外得点になりますよ。
 なお、公務員試験裏技集的な書籍は少なくとも国家総合職を受けるにはほとんど通用しないと思います。あれを読み込んで過去問を解いても正解しなかった私が言うのですからそうなのです。常識的なことが書いてある本もあるようなので、参考にしたい方が読むのを止めはしません。

専門試験

 専門試験は、いくつかから分野を選ぶのですが、私は大学の専攻の関係から、工学の専門試験を選択しました。文系の方の中には、有利な試験区分で官庁訪問するために、自分の専攻とは違う区分で受ける方もいらっしゃるようですが、私には当然そのような余裕もないわけですし、自分の専攻で受けるの一択かと思います。
 内容は、全部で40題・3時間30分なのですが、20題が共通問題、20題が選択問題の計40題です。
 前半20題は工学の人全員が「工学に関する基礎」という高校数学と物理をやりました。正直、私は理系の院生ですが数学も物理も苦手科目です。高校の基礎的な参考書を引っ張り出して、明らかに間違っているという選択肢を消して消して、どうしても分からない二択で鉛筆を転がす作業なども含めつつ対処しました。
 後半20題は、選択ですが、どういうことかというと、工学系の科目29科目、各5題の問題が用意されており、この中から任意の4~6科目を選択肢、その自分で選択した科目から合計20題の問題に解答するという方式です。自分の専門といえども全てを正答する自信の無い方も、一番自信のない何問かを諦めて、「科目1. 技術論」「科目2. 基礎科学」などから少しずつつまみ食いするのも作戦の一つです。
 さて、書店で過去問の手に入らなかった私ですが(人事院に申請すると手に入るらしいです)、近い試験内容の国家資格試験の対策参考書などを購入して対策しました。自分の専攻も案外面白いもんだと思い直しました(笑)

 一応、科目の一覧を示しておきます。

共通科目(必須問題)20題
工学に関する基礎(高校物理や高校数学)20題
29科目中4~6科目選択(選択問題)145題中20題
1.技術論
2.基礎科学
3.工学基礎実験
4.情報基礎
5.電気工学
6.電磁気学
7.材料力学(機械系)
8.流体力学(機械系)
9.構造力学(土木)・土木材料・土木施工
10.土質力学水理学
11.環境工学(土木)・衛生工学
12.構造力学(建築)
13.建築構造・建築材料・建築施工
14.計測工学・制御工学
15.情報工学(ハードウェア)
16.情報工学(ソフトウェア)
17.電子工学
18.通信工学
19.機械力学
20.熱力学・熱機関(機械系)
21.土木計画
22.建築計画・建築法規・建築設備
23.建築史・都市計画
24.材料工学(材料科学)
25.材料工学(金属材料・無機材料)
26.原子力工学(原子核放射線)
27.原子力工学(原子炉・核燃料サイクル)
28.船舶海洋工学(流体)
29.船舶海洋工学(構造)
合計40題

科目8と10は同時に選択できません。また、科目7と9と12は同時に選択できません。

私の場合

 12月頃に、基礎能力試験の過去問と専門試験の過去問が売っていたので買いました。実はこの専門試験の過去問は文系の方のためのもので、工学の「こ」の字も有りませんでした。経済だのなんだのという試験が並んでいます。即刻返品しました。この時は理系は専門の一次試験はないのかななどと勝手な妄想をしていましたがちゃんとあります。専門の過去問が欲しい方は人事院へ。手に入れなくても、大学で使っていた専門の教科書や、同じ分野の国家資格試験の問題集で対処する方が多いみたいです。
 さて、基礎能力試験の過去問を手に入れた私は、各出題範囲の問題を3題ずつくらい解いてみて、所要時間と得点力を確かめました。その正答率などを用いて、単純計算で合否予測すると、ギリギリで通過できそうな感じでした。特に文系の知識系は完全に捨てていくつもりでいましたので、数的推理などに時間が掛かってしまうことが課題だななどと思いながら民間就活に突入していきました。
 いろいろあって、官庁説明会や霞ヶ関OPENゼミなどに参加し、教授などとも相談しながら公務員志望を固めた私は、4月初旬から本格的な対策を始めました(地方上級の対策も兼ねられると考えていたので、受からないかもしれなくてもモチベーションを維持しました)。基礎能力試験は、上記の方針以外は、勉強しても得点力は上がらないと考え、専門の内容を、同じ分野の国家資格試験の問題集や参考書で対策することにしました。ちょうど資格学校の非常に分かりやすいテキストを持っている人が研究室にいたので、それを借りたら、専門分野の中の苦手科目でもどんどん分かるようになり、「合格する確率もゼロではないかも」とだんだん自信をつけてきました。
 試験当日は、そこそこの出来、といった感じでしょうか。自分が通過しているかどうか怖くて仕方ありませんでしたが、合格発表を見ると、そんなに大量には落ないのかな、という印象でした。実際、試験の実施状況を見てみると……

26年申込 一次合格 二次合格 採用予定者数 25年申込 一次合格 二次合格 採用予定者数
全体(院卒) 03062 1039 0551 215 03299 0896 0471 200
全体(大卒) 17985 2645 1367 495 18949 2484 1282 485
工学(院卒) 00758 0294 0154 065 00764 0276 0147 060
工学(大卒) 01975 0589 0295 100 01870 0628 0334 110

単位:(人)
人事院HP 国家公務員採用試験の実施状況人事院HP 総合職試験採用予定数より抜粋。なお、24年度は採用予定数が極端に少ないため除外

 と思ったらここですでに3割まで減るんですね!驚きです!頑張りましょう。。。

官庁合同説明会

 第一次試験合格発表後、その合格者を対象とした官庁説明会が開催されました。私は霞ヶ関OPENゼミではA省しか回らなかったので、この説明会で他の省についてもう少し研究しようと考えました。
 A省はすでに志望度が高かったので、改めて回るまでもないと考え、B省、C省、D省を回りました。B省はA省程好きではありませんでしたが、私の専門に関連するポストが多そうだと感じたので志望することにしました。C省は大変やってみたい政策があり、狭き門でしたが志望することにしました。D省は職員さんとも来ている一次合格者とも波長があまりにも合わなかったので止めることにしました。業務内容にもそこまで興味が持てませんでした。
 というわけで、A省、B省、C省の順番で志望することにしました。

ここまでのポイント

★基礎能力試験は得点力の向上が短期間では難しそう。時間配分などの対策に気をつける
★専門試験は、ミッチリ勉強すれば得点力も向上して安定しそう
★直前からでも諦めないで、ちゃんと勉強できれば、きっと3割に入る……と信じています。

国家公務員総合職受験記きっかけ編2 試験概要

 さて、今更ですが、国家総合職というのは、旧国家I種のことで、いわゆるキャリア官僚を目指す方のための試験です。総合職と名前を変えてから、私の受けた26年度試験で3年目になるのかな(?)と思いますが、採用までの流れなどを簡単に紹介したいと思います。尚、27年度は民間の採用活動の時期の大幅な変更により、国家公務員の採用時期もずれ込むと聞いたことがありますので、受験される方はくれぐれも、人事院の発表する正しい最新情報をご確認ください!

26年度の日程

4月 1日~ 8日:受験申込期間
4月27日(日):一次試験(基礎能力試験+専門試験のマークシート)
5月 9日(金):一次試験合格発表
5月25日(日):二次試験の筆記(専門記述試験+大卒区分のみ政策論文)
6月上旬~中旬:二次試験の人物試験(人事院面接)+院卒のみ政策討論 1日間
6月23日(月):最終合格発表(まだ採用ではないです。2日後から官庁訪問です)
6月25日~7月9日:官庁訪問(2週間に渡って断続的に採用面接する最終関門。体力精神力知力勝負)
7月10日(木):内々定(官庁訪問最終日の翌日)

一次試験について:4月27日(日)

 基礎能力試験と専門試験が午前と午後に分かれて実施されます。どちらも五択のマークシートです。

★基礎能力試験

 私は院卒程度でしたので、基礎能力試験の問題数は少なく、30題・2時間20分でした。
 内容は、文章理解(日本語3題、英語5題)、数的推理・資料解釈(16題)、知識(6題)でした。
 正直短期間でレベルアップするのが難しい分野だと思います。せいぜい自分で可能な現実的な時間配分を決めて、それに添って、特に数的推理などの時間に注意しながら何度かトレーニングすればいいでしょうか。知識系は、すべて分からなくても、消せる選択肢が一つでも二つでもあれば、あとは鉛筆を転がした時の正答率がアップするので、案外得点になりますよ。

★専門試験

 専門試験は、いくつかから分野を選ぶのですが、私は大学の専攻の関係から、工学の専門試験を選択しました。
 内容は、全部で40題・3時間30分なのですが、20題が共通問題、20題が選択問題の計40題です。
 前半20題は工学の人全員が「工学に関する基礎」という高校数学と物理をやりました。
 後半20題は、選択ですが、どういうことかというと、工学系の科目29科目、各5題の問題が用意されており、この中から任意の4~6科目を選択し、その自分で選択した科目から合計20題の問題に解答するという方式です。自分の専門といえども全てを正答する自信の無い方も、一番自信のない何問かを諦めて、「科目1. 技術論」「科目2. 基礎科学」などから少しずつつまみ食いするのも作戦の一つです。
 さて、書店で過去問の手に入らなかった私ですが(人事院に申請すると手に入るらしいです)、近い試験内容の国家資格試験の対策参考書などを購入して対策しました。自分の専攻も案外面白いもんだと思い直しました(笑)

二次試験の筆記について:5月25日(日)

★専門試験

 工学区分の二次試験の筆記は、3時間30分で、29科目中自分の選択した2科目・合計2題を記述形式で解答するというものです。ただし、「科目1. 建築設計」または「科目2. 都市設計」を選択する場合は、設計を1つすればOKです。まあ1つとは言え、3時間30分でする設計というのは普通の試験と勝手が違って大変だと思いますが。一つ間違うと失敗しそうなこれら二つとは違って、2科目解答する方が多少安心感はあるでしょうか。

★政策論文

 大卒区分の方は、このあとさらに政策論文試験というのがあります。私は受験していないので実体験は語れませんが、2時間で、資料を3つ(日本語2、英語1)見た上で、設問に対して論述するというものです。驚く程難しい英文ではありません。
 

二次試験の人物試験+政策討論:6月上旬~中旬

★人物試験

 人物試験というのは、人事院の方で、受験者と面接して評価するというものです。
 事前にA4一枚程度の面接カードを書いて行き、当日その場で提出すると、面接の時に面接官の方がそのカードの内容にそって質問してくださいます。面接官は3名で、人事院からと、各省庁からランダムにいらっしゃっているようです。志望動機、学業や学生生活で力を入れたこと、趣味について等を聞かれます。
 面接カードを書くときに問答の想定はしましたが特にこれといった面接対策などもせず臨みました。今考えると無謀だったと思います。恐ろしいです。

★政策討論

 前述の政策論文と似ていますが、ちょっと違います。資料を3つ(日2、英1)読んでそれを踏まえて設問について論じるというのは同じですが、時間的にキツイです。具体的には以下のようになっています。

最初の25分:資料を読んでA4のレジュメ一枚を完成させるところまで
(次に討議用の部屋に連れて行かれて)

5分間:討議メンバー6名(これより少ないこともある)のそれぞれのレジュメに目を通す

各自3分間:自分の考えを発表

30分間:全員で建設的に討論

5分間:自分の考えをまとめる時間

各自2分間:討論を踏まえた自分の最終的な考えを発表(さっきと逆順で発表)

官庁訪問:6月25日~7月9日

 最終合格して名簿に名前が載ると参加を許される、各省庁の2週間に渡る採用面接試験です。自分の志望する省庁3つくらいを訪問し、面接を勝ち進んで内々定を勝ち取るというものです。
 私が情弱過ぎるのかも知れませんが、説明会などで「官庁訪問は体力勝負」とかなんとか言われてもそもそも官庁訪問とはなんなのかイマイチよくわかっていませんでしたので全く緊迫感がありませんでしたが、実際経験してみると、あれはかなり恐ろしいです。
 10倍程度の倍率を乗り越えてきた優秀な最終合格者たちをバッサバッサと切り捨てて、全省庁トータルで人数を3割~4割程度にしてしまうという、いつ自分が切られるかという恐怖に怯えながら週末などを除いて断続的に面接を2週間続けるという体力・精神力勝負の最終難関です。
 人事院による申し合わせのような規定で、たしか夜10時までしか省庁は訪問者に接触できないらしいですが、終了時間が夜11時くらいになってしまう省庁もあると噂に聞くのでご注意を。どこの省庁かは知らないんです、残念ながら。ええ、断じて。
 プロセスは以下のようになっており、各クールで同一省庁は1度まで訪問できます(括弧内は、日付と曜日。6月⇒7月)。切られてしまった省庁は当然ですが次のクールになると復活するわけではありません。

官庁訪問第1クール(25水・26木・27金)(半分位いなくなる)
  週末に回復(28土・29日)
官庁訪問第2クール(30月・1火・2水)(少し人数が足されたあと半分位いなくなる)
官庁訪問第3クール(3木・4金)(一軍と二軍でも違うのだろうが、半分以上いなくなる)
  週末に回復(5土・6日)
官庁訪問第4クール(7月・8火)(多くの省庁では安全圏だが、ここで半分いなくなるという省庁もある)
官庁訪問第5クール(9水)(最終確認)
  内々定解禁日(10木)

まとめ

 以上が国家公務員総合職試験の全体の概要になります。私の場合準備期間も含めて3ヶ月以上に渡るプロセスでしたし、人によってはもう少し長い準備をなさる方もいらっしゃると思いますので、なかなか大変かと思います。民間就活と重なるという27年度以降は併願される方にはより厳しい展開が待っているかもしれません。
 そういった方々にとって、このブログがどれほど参考になるか分かりませんが、これから、各内容の詳細を、体験談も交えながら紹介していきたいと考えています。
 それでは次回の記事でもお目にかかりましょう。次回は一次試験についてです。